兰の湿度管理、50%以下なら枯れる?正しい方法で花を咲かせるコツ

答えは、「はい、蘭は湿度が大好きです」。私も最初に蘭を育て始めた時、この事実を知らなくて大失敗しました。水やりだけ頑張っていれば大丈夫と思い込んでいたんですが、リビングの湿度がたった30%だったせいで、葉っぱがしわしわになってしまったんです。蘭、特に私たちがよく育てる胡蝶蘭やデンドロビウムは、熱帯のジャングルで木の枝にしがみついて生きてきた着生蘭。土から水を吸うのではなく、湿った空気から直接、根で水分を取り込んでいるんです。だから、湿度が低いと、水をたくさんやっても根がうまく吸収できず、じわじわと弱っていきます。もちろん、100%の湿度はカビや根腐れを引き起こすので逆効果ですが、適切な湿度を保つことが、蘭を長く楽しむための絶対条件だと私は実感しています。この記事では、私の失敗談も交えながら、蘭に最適な湿度の目安や、手軽にできる上げ方、よくある間違いまで、具体的にお伝えしていきます。

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蘭は本当に湿度が好きなのか?

熱帯生まれの蘭にとって、湿度は命綱

蘭が湿度を好むか——答えは「はい、大好きです」。特に、私たちが室内で育てる胡蝶蘭やデンドロビウムは、熱帯のジャングルで木の枝にしがみついて生きてきた着生蘭。土から水を吸うのではなく、根を空気中にさらして、その湿った空気から直接水分を取り込んでいます

私が最初に蘭を育て始めた時、これを見落としていました。「水をやれば大丈夫」と思っていたんですが、ある日、葉っぱがしわしわになっているのに気づいて調べてみたら、室内の湿度がたったの30%だったんです。ショックでした。蘭にとっては、まるで砂漠で生活しているようなもの。地生蘭のパフィオペディルムは土から水を吸いますが、それでも湿度は重要です。湿度を軽く見ると、蘭はじわじわと弱っていきます。

100%の湿度は逆効果——バランスが大事

「じゃあ、湿度を100%にすればいいんでしょ?」と思うかもしれませんが、それは大きな間違い。100%の湿度は、カビや根腐れを引き起こす原因になります。蘭は風通しの良い環境を好むんです。ジャングルでも、常にそよ風が吹いています。

私の経験では、湿度と風のバランスが蘭の健康を左右します。以前、加湿器を強めに設定して、扇風機を回さずに放置したら、葉の付け根に水がたまって、クラウン腐れ(芯腐れ)を起こしてしまいました。あの時は本当に後悔しましたね。湿度を上げるなら、必ず空気を循環させること——これが鉄則です。蘭は「じめじめ」ではなく、「しっとり+さらっと」が理想なんです。

蘭に最適な湿度はどのくらい?

兰の湿度管理、50%以下なら枯れる?正しい方法で花を咲かせるコツ Photos provided by pixabay

品種ごとに異なる湿度の目安

「40%から70%の湿度」——これはほとんどの蘭に当てはまる目安です。でも、品種によってベストな湿度は変わります。初心者向けの胡蝶蘭は50%以上、上級者向けのバンダは65%以上必要です。一方、デンドロビウムは40%でもなんとか育ってくれます。

以下の表で、主要な品種の湿度要件を整理しました。私が実際に育ててみた感触も含めてお伝えします。

品種名必要な最低湿度特徴と管理のコツ
胡蝶蘭(ファレノプシス)50%初心者向き。根が空気中の水分を吸うので、霧吹きよりトレイの方が効果的
バンダ65%かなりの湿度が必要。根が裸の状態で育つので、加湿器がほぼ必須
カトレア50%丈夫で育てやすい。ただし、冬場の乾燥に注意
デンドロビウム40%比較的乾燥に強い。でも、40%を下回ると葉がしわしわに
パフィオペディルム(スリッパ蘭)40%地生蘭。湿度が低めでも大丈夫だが、水やりの頻度はしっかり管理する
ミルトニア(パンジー蘭)40%初心者向き。湿度が足りないと花芽がうまく上がらない
ミルトニオプシス60%高地原産。湿度が低いと葉焼けを起こすことがある。

湿度が足りないと、本当に花が咲かないの?

「湿度が低いだけで、花が咲かないなんて大げさじゃない?」——実は、これが蘭栽培で最も多い失敗の一つです。湿度が足りないと、蘭はまず水分を節約しようとします。すると、新しい葉や根の成長が止まり、花芽を作る余力がなくなります

私の友人は、リビングで胡蝶蘭を育てていましたが、2年連続で花が咲きませんでした。水やりはちゃんとしていたのに。原因を調べてみると、冬場のエアコンで湿度が20%台まで落ちていたんです。トレイと加湿器を導入したら、次の年には見事な花を咲かせてくれました。湿度は、蘭にとって「見えない栄養」のようなもの。不足すると、徐々に元気を失っていきます。

湿度不足で起こる蘭の異変

葉と根に出るサインを見逃さない

湿度が低いと、蘭は「助けて!」というサインを出します。一番わかりやすいのは、葉っぱがしわしわになって、ぷにぷにした感触がなくなること。健康な葉は張りがあって、触ると少し硬いんです。根も同じで、しわくちゃになって、銀色っぽく変色します

もう一つ見逃せないのが、花芽や蕾が変形すること。私は以前、デンドロビウムの蕾が全部カールしてしまって、なぜだろうと悩みました。調べてみると、湿度が35%以下になると、蕾の形成に異常が出るというデータを見つけました。特に冬場は要注意です。加湿を始めたら、2週間ほどで新しい根がふくらみ始めました。蘭は本当に正直な植物で、環境が良くなるとすぐに反応してくれます。

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品種ごとに異なる湿度の目安

「湿度が足りないなら、水をたくさんやればいいんでしょ?」——これ、やってしまいがちなミスです。水やりと湿度は別物。湿度が低いと、水やりの量を増やしても、根から水分が蒸発してしまいます

私が初心者だった頃、乾燥がひどい時に水を倍の量に増やしたら、根腐れを起こしました。蘭の根は、空気中の水分を吸うために進化してきたので、常に水に浸かっていると窒息してしまうんです。正しいアプローチは、水やりは適切な頻度を守りつつ、湿度を別の方法で上げること。水やりと湿度をセットで考えるのではなく、別々のケアとして管理するのがコツです。

室内で湿度を上げる実践的な方法

最も手軽な「小石トレイ」の使い方

「加湿器を買うのはちょっと…」という方に、一番おすすめなのが小石トレイです。浅いトレイに小石や軽石を敷き詰めて、水を鉢底が浸からない程度に注ぎます。その上に鉢を置くだけ。水が自然に蒸発して、鉢の周りの湿度がグッと上がります

私もこれをリビングの胡蝶蘭コーナーで使っています。効果は抜群で、トレイを置いただけで周囲の湿度が10%程度上がりました。注意点は、水が鉢の底穴から吸い上がらないようにすること。根が常に湿った状態になると、根腐れの原因になります。また、トレイの水は週に一度は取り替えて、藻やカビの発生を防ぎましょう。私は週末にまとめて掃除する習慣をつけています。

加湿器を使うなら、風とのセットが鉄則

加湿器は非常に効果的ですが、使い方を間違えると逆効果です。一番やってはいけないのは、加湿器の噴出口を蘭に直接向けること。水滴が葉の中心にたまると、クラウン腐れ(芯腐れ)を引き起こします。これは一度かかると、ほぼ治療が難しい病気です。

私の経験則では、加湿器は鉢から1〜2メートル離して設置し、さらに小型の扇風機で空気をゆっくり循環させるのがベスト。扇風機は蘭に直接当てず、壁に向けて間接的に風を送ると、葉が乾燥しすぎずに済みます。湿度を50%に保ちつつ、風がある状態が、蘭にとって理想の環境です。私の部屋では、加湿器と扇風機をタイマーで連動させて、24時間管理しています

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品種ごとに異なる湿度の目安

「じゃあ、霧吹きでシュッシュッすればいいんでしょ?」——これもよくある誤解です。霧吹きは確かに湿度を一時的に上げますが、5分も経てば元の乾燥した空気に戻ってしまいます。しかも、水滴が葉の上に残ると、日焼けや病気の原因になるので、リスクの方が大きいです。

私は霧吹きを全否定しているわけではありません。朝一番に、蘭の周りの空気に軽くスプレーするくらいならOKです。でも、霧吹きを湿度管理の主役にしてはいけません。あくまで、トレイや加湿器の補助的な手段として使うのが賢い方法。私がよくやるのは、トレイの水が減った時に、霧吹きで軽く湿らせてから水を足す——それくらいの使い方がちょうどいいんです。

湿度管理に欠かせない便利ツール

湿度計(ハイグロメーター)は100円ショップでOK

「湿度を管理しろと言われても、目に見えないし…」——その通りです。だからこそ、湿度計が必須なんです。最近は100円ショップでもデジタル式の湿度計が売っています。精度は十分で、私も愛用しています

私のおすすめは、鉢のすぐ近くに湿度計を置くこと。部屋の中央に置いても、窓際の鉢の周りとは湿度が全く違います。設置場所は、蘭の葉と同じ高さか、少し低めの位置がベスト。私は各鉢に一つずつ湿度計を設置して、毎朝チェックする習慣をつけています。数値が50%を切っていたら、すぐに対策を取ります。湿度計を見ながら管理するようになってから、蘭のトラブルが激減しました

季節ごとの湿度変化と対策カレンダー

室内の湿度は季節によって大きく変わります。私の実測データでは、冬場のエアコン使用時は25〜35%まで下がり、梅雨時は70〜80%まで上がります。この変動に合わせて、管理方法を変える必要があります

私が実践している季節ごとの対策はこちらです。春(3〜5月)は、自然湿度が上がり始めるので、トレイ管理で十分。夏(6〜8月)は、エアコンで乾燥するので加湿器を併用。ただし、梅雨時は湿度が高くなりすぎるので、扇風機で風を通してカビを予防。秋(9〜11月)は、比較的管理が楽な季節。冬(12〜2月)が一番の難関で、加湿器とトレイをフル活用し、湿度計でこまめにチェック。このカレンダー通りに管理したら、冬でも蘭が元気に花を咲かせてくれるようになりました

湿度を上げる時によくある3つの失敗

加湿器の使いすぎで、逆に根腐れ

「湿度を上げなきゃ」と意気込んで、加湿器をフルパワーで24時間つけっぱなし——これ、やりがちです。私も最初にやってしまいました。湿度が80%を超えると、鉢の中のミズゴケがいつまでも乾かず、根が酸欠状態に結果、根腐れで数鉢をダメにしてしまいました

正しい使い方は、湿度計を見ながら、目標値(品種により40〜65%)に達したら加湿器を切るか、出力を下げる湿度が70%を超えそうになったら、すぐに換気するか、扇風機の風量を上げるのが鉄則です。私は加湿器にタイマーを設定して、1時間おきに30分だけ動かすようにしています。そうすると、湿度が上がりすぎず、安定して管理できます。

トレイの水を放置して、カビの温床に

小石トレイは手軽ですが、水を入れっぱなしにすると大変なことになります。私は2週間ほど放置してしまい、トレイの中で藻とカビが大繁殖蘭の根にカビが移って、治療に苦労しました

これを防ぐには、トレイの水は週に1回必ず交換する。そして、トレイ自体も月に1回は漂白剤で薄めた液で消毒するのが安心です。私は水を交換する時に、トレイをキッチンハイターでさっと洗ってから、よくすすいで使っています。ちょっとした手間ですが、これを習慣にすれば、カビや藻に悩まされることはありません

霧吹きをやりすぎて、葉に水滴が残る

「霧吹きでシュッシュッ」——この動作、実はとても危険です。霧吹きを葉に直接かけると、水滴が葉の中心(クラウン)にたまって、腐敗の原因になります。特に胡蝶蘭は、葉の重なった部分に水が入りやすいので注意が必要

私が教わったベストプラクティスは、霧吹きは葉ではなく、鉢の周りの空気に向けて行う蘭の葉は決して濡らさない——これを徹底するだけで、病気のリスクがグッと減ります。もし誤って葉が濡れてしまったら、すぐにティッシュや綿棒で拭き取って、風通しの良い場所で乾かしましょう。私は、霧吹きの代わりにトレイと加湿器を使うようになってから、病気の心配がほとんどなくなりました。

湿度と温度の黄金バランス

温度が高いほど、湿度も上げる必要がある

蘭の理想的な環境を考える時、湿度と温度はセットで考えなければいけません。なぜなら、温度が高い空気は、より多くの水分を含むことができるからです。例えば、25℃で50%の湿度は快適でも、15℃で50%だと少し乾燥して感じます

私が参考にしているデータでは、胡蝶蘭の場合、昼間は25℃前後で湿度60%、夜間は20℃前後で湿度50%が理想的です。昼と夜で温度差をつけることで、花芽が形成されやすくなるんです。私はリビングの温湿度計をスマートフォンと連携させて、24時間の変化を記録していますこのデータを基に、エアコンと加湿器の設定を微調整しています。温度と湿度のバランスを意識するようになってから、蘭の成長が明らかに良くなりました。

冬場の乾燥対策——エアコンと加湿器の連携術

冬は蘭栽培の最大の難関と言っていいでしょう。エアコンをかけると、部屋の湿度はあっという間に20%台まで下がります。でも、エアコンを切ると、今度は寒さで蘭が弱ってしまいます。このジレンマをどう解決するかが、冬越しの鍵です。

私のおすすめは、エアコンの設定温度を20〜22℃に抑え、加湿器で湿度を50%以上に保つエアコンと加湿器は、できれば同じメーカーで揃えて、連動運転させると効率的です。私は部屋を仕切って、蘭だけを集めたコーナーに、小型のパーソナル加湿器を設置しています。そうすると、部屋全体を暖めるより省エネで、蘭に最適な環境を作れます。冬は特に、湿度計を1日2回(朝と夜)チェックする習慣をつけてください。数値が40%を切っていたら、すぐに対策を取ることが大切です。

湿度管理で、蘭を長く楽しむために

私が実践する「3ステップ管理法」

長年蘭を育ててきて、たどり着いたのがこの3ステップ管理法です。第一に、湿度計で現状を把握する。第二に、トレイまたは加湿器で湿度を調整する。第三に、扇風機で空気を循環させる。この3つを守れば、ほとんどの蘭が元気に育ちます

具体的なルーティンとしては、朝起きたら湿度計をチェックして、50%を切っていたら加湿器をON。出かける前にトレイの水を確認して、減っていたら補充。帰宅後、扇風機を弱で1時間回して空気を入れ替える。寝る前に再度湿度計を確認して、必要なら加湿器のタイマーをセット。この習慣を続けたら、以前は年に1回しか咲かなかった胡蝶蘭が、年に2回も花を咲かせるようになりました湿度管理は、蘭を育てる上で最もコスパの良い投資だと実感しています

あなたの蘭にも、理想の湿度環境を

「湿度管理なんて、面倒くさいな…」と思ったあなた。私も最初はそうでした。でも、一度正しい環境を整えてしまえば、あとはルーティン化するだけです。小石トレイなら1000円もかからないし、湿度計も300円くらいで手に入ります。この投資で、蘭が何年も元気に育ち、毎年美しい花を楽しめる——これ以上にコスパの良い趣味はないと、私は思います

私自身、湿度管理を始めてから、蘭のトラブルが劇的に減りました。枯らしてしまうことがほとんどなくなり、毎年新しい花を楽しめるようになりました。あなたの蘭も、適切な湿度を与えれば、きっとそれに応えてくれるはず。まずは、湿度計を1つ買って、今の環境をチェックしてみてください。そして、必要なら小石トレイか加湿器を導入してみましょう。きっと、蘭の新しい表情に出会えるはずです。

湿度と蘭の病害——カビと根腐れの境界線

湿度60%以上で注意すべき病気

「湿度を上げれば蘭が喜ぶ」——その考え、ちょっと待ってください。湿度が高すぎると、カビや細菌が大発生するチャンスになります。特に、60%を超えたあたりからリスクが急上昇します。

私が実際にやらかした失敗があります。梅雨時に加湿器をそのまま運転し続けて、湿度が75%を超えた日が3日続きました。すると、胡蝶蘭の葉の裏に黒い斑点がポツポツと出現。慌てて調べたら、炭疽病(たんそびょう)というカビの一種でした。湿度が高いと、蘭の表面に付着した胞子が一気に繁殖するんです。この病気は進行が早く、放置すると葉が黄色くなって落ちてしまいます。私の場合は、感染した葉を切り取り、通気を改善して、ようやく食い止めました。あの時は「湿度アップこそ正義」と思い込んでいた自分を責めましたね。湿度は60%を上限に、それ以上はリスクと隣り合わせだということを、身をもって学びました。

湿度と風の関係:病気を防ぐ最適な組み合わせ

「じゃあ、湿度は50%キープが安全ってこと?」——その通りですが、もう一つ大事な要素があります。それは風の強さです。風がなければ、湿度が50%でも局所的にカビが発生することがあります

ある研究によると、風速0.1メートル毎秒の空気の流れがあるだけで、葉の表面の水分が蒸発しやすくなり、カビの発生率が約30%低下するそうです。私の経験でも、小型扇風機を弱で回し続けているコーナーでは、同じ湿度でも病気がほとんど出ません。逆に、風のない場所にある鉢は、たとえ湿度が50%でも葉の間に水がたまって、灰色カビ病(ボトリチス)が発生しました。理想は、湿度50〜60%で、風がそっと当たる環境。蘭は「湿った風」が大好きなんです。私は、扇風機の代わりにサーキュレーターを使い、壁に当てて間接的に風を送っています。そうすると、葉が揺れるほど強くなく、でも空気はしっかり循環する——これがベストバランスです。

湿度管理のコストパフォーマンス:100円グッズでどこまでできる?

100円ショップで揃える湿度管理セット

「プロ仕様の加湿器は高いし…」と諦める前に、100円ショップでも十分なアイテムが揃います。私が実際に使っているのは、デジタル湿度計(300円)、小石トレイ用の受け皿(100円)、軽石(100円)、そして小型の霧吹き(100円)。合計600円で、基本的な湿度管理がスタートできます

でも、100円グッズには限界もあります。例えば、100円の湿度計は精度が±5%くらいで、安いものだと±10%の誤差があることも。私は3つ買って、同じ場所に置いて平均値を取るようにしています。それでも、プロ用の湿度計(3000円〜)と比べると、誤差は大きい。ただ、「おおまかな傾向をつかむ」という目的なら、100円でも十分役に立ちます。私の経験では、100円湿度計で「今日は50%あるな」と分かれば、それで管理ができる。大事なのは、数値ではなく、蘭の状態を観察すること。湿度計はあくまで目安です。100円グッズでも、使い方次第でプロ並みの管理が可能だと、私は自信を持って言えます。

高級加湿器 vs 自作トレイ:効果とコストの比較

「加湿器を買うべきか、トレイで十分か」——これは永遠のテーマですね。私自身、両方試したので、コストと効果のバランスを表にまとめました。参考にしてみてください。

方法初期コストランニングコスト湿度上昇効果維持の手間おすすめ度
小石トレイ(自作)約500円ほとんどゼロ(水道代のみ)鉢周辺で5〜15%上昇週1回の水換え★★★★★
100円加湿器(超音波式)約1,000円月々約100円(電気代)部屋全体で10〜20%上昇毎日の給水・週1回の掃除★★★★☆
スチーム式加湿器(中級)約5,000円月々約300円(電気代)部屋全体で15〜25%上昇毎日の給水・週1回のフィルター掃除★★★☆☆
加湿機能付き空気清浄機約30,000円月々約500円部屋全体で20〜30%上昇フィルター交換(年1回)・給水★★☆☆☆

この表を見ると、コスパ最強は小石トレイだと分かります。でも、部屋全体の湿度を上げたいなら、100円加湿器でも十分効果があります。私のリビング(約20畳)では、トレイ2つと100円加湿器1台を併用して、安定して50%をキープしています。高級機を買う必要は、よほど特殊な環境でない限りないと感じます。重要なのは、自分の予算と手間のバランスを考えて、継続できる方法を選ぶこと。私は、最初はトレイだけで始めて、物足りなくなったら加湿器を追加するという段階的なアプローチをおすすめします。

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FAQs

Q: 蘭は本当に湿度が好きなの?部屋の湿度が低くても大丈夫?

A: はい、蘭は湿度が大好きです。特に、私たちが室内で育てる胡蝶蘭やカトレアは、熱帯のジャングルで木の枝にしがみついて生きてきた着生蘭です。土から水を吸うのではなく、空気中の湿った水分を根から直接取り込んでいるんです。だから、部屋の湿度が低いと、水やりをしっかりしていても、葉っぱがしわしわになったり、花芽が変形したりします。私の経験では、冬場にエアコンをつけると、湿度が一気に20%台まで落ちることがあります。そんな時は、蘭が「助けて!」とサインを出しているんです。湿度計を一つ買って、まずは今の環境をチェックしてみてください。少なくとも40%以上、できれば50〜60%を目指すと、蘭はイキイキと育ってくれますよ。

Q: 湿度が足りないと、具体的に蘭にどんな症状が出るの?

A: 湿度不足のサインは、実はとてもわかりやすいんです。まず、葉っぱがしわしわになって、ぷにぷにした感触がなくなります。健康な葉は張りがあって、触ると少し硬いんです。次に、根も同じで、しわくちゃになって銀色っぽく変色します。さらに、蕾や花芽が変形して、うまく開花しないこともよくあります。私が以前、デンドロビウムの蕾が全部カールしてしまった時は、湿度が35%以下だったんです。加湿を始めたら、2週間ほどで新しい根がふくらみ始めて、本当にホッとしました。蘭は正直な植物で、環境が良くなるとすぐに反応してくれます。もし、花が咲かない、葉っぱが元気がないと感じたら、まずは湿度を疑ってみてください。水やりを増やすのではなく、湿度を上げる工夫をすることが大切です。

Q: 室内で湿度を上げる一番簡単な方法は?加湿器がないとダメ?

A: 加湿器がなくても大丈夫!一番お手軽なのは「小石トレイ」です。浅いトレイに小石や軽石を敷き詰めて、鉢底が浸からない程度に水を注ぎ、その上に鉢を置くだけ。水が自然に蒸発して、鉢の周りの湿度がグッと上がります。私もリビングの胡蝶蘭コーナーで使っていますが、トレイを置いただけで周囲の湿度が10%程度上がりました。注意点は、水が鉢の底穴から吸い上がらないようにすること。根が常に湿った状態だと、根腐れの原因になります。あとは、トレイの水は週に一度は必ず取り替えてください。放置すると藻やカビが発生して、蘭の健康に悪影響を及ぼします。もし加湿器を使うなら、扇風機で空気をゆっくり循環させるのを忘れずに。湿度だけ上げても、風がなければ、水滴が葉にたまって病気の原因になりますからね。

Q: 胡蝶蘭とバンダでは、必要な湿度が違うって本当?品種ごとの違いを教えて。

A: その通りです。品種によって、理想の湿度は確かに変わります。私の実体験を交えてお伝えしますね。初心者向けの胡蝶蘭は、最低50%の湿度が必要です。根が空気中の水分を吸うので、トレイ管理で十分なことが多いです。一方、バンダはかなりの湿度好きで、最低65%は必要。根が裸の状態で育つので、加湿器がほぼ必須です。私はバンダを育てる時は、加湿器を小型の扇風機とセットで使っています。カトレアは50%でOKで、比較的丈夫。デンドロビウムは40%でもなんとか育ってくれますが、それ以下だと葉がしわしわになります。パフィオペディルム(スリッパ蘭)は地生蘭で、40%あれば大丈夫です。ミルトニア(パンジー蘭)も40%が目安ですが、ミルトニオプシスという高地原産の品種は60%必要です。実は、ミルトニアとミルトニオプシスはよく混同されるので、購入時にラベルを確認しておくことをおすすめします。

Q: 霧吹きで湿度を上げるのはダメなの?ついやってしまうけど…

A: 霧吹きは、実はちょっと注意が必要です。確かに、シュッとやると湿度が一瞬上がる気がしますが、5分も経てば元の乾燥した空気に戻ってしまいます。それに、水滴が葉の上に残ると、日焼けや病気の原因になるんです。特に胡蝶蘭は、葉の重なった部分に水が入りやすくて、クラウン腐れ(芯腐れ)を起こすリスクがあります。私も若い頃はよく霧吹きをしていましたが、ある時、葉の中心が腐ってしまって、かなりショックを受けました。今では、霧吹きは全否定していませんが、あくまで補助的な手段として使っています。朝一番に、蘭の周りの空気に軽くスプレーするくらいならOKです。でも、湿度管理の主役は、小石トレイか加湿器にしてください。もし誤って葉が濡れてしまったら、すぐにティッシュや綿棒で拭き取って、風通しの良い場所で乾かすのを忘れずに。

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